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IR情報 アニュアル・レポート | 宝ホールディングス株式会社

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Academic year: 2018

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(1)

宝ホールディングス株式会社

柿本 敏男

代表取締役社長

株主・投資家の皆様へ

「宝グループ中期経営計画2016」の最終年度となる当期(2017年3月期)の当社グループは、 連結売上高、連結営業利益などの定量目標をすべて達成することができました。

次期(2018年3月期)からは、新たな3カ年の「宝グループ中期経営計画2019」をスタートさせ、

長期経営ビジョン「宝グループ・ビジョン2020」の達成を目指して、さらに積極的な取り組みを推進していきます。

 当期の日本経済は、雇用・所得環境の改善が進み、景気は 緩やかな回復基調にあるものの個人消費は力強さに欠ける 状況が続きました。海外では、米国・欧州では緩やかな景気 拡大が続きましたが、中国をはじめ新興国の景気減速や、 英国のEU離脱問題、米国の今後の政策の影響など、世界 経済は依然として先行き不透明な状況にあります。  このような環境の中、当期の当社グループは、長期経営 ビジョン「宝グループ・ビジョン2020」の達成に向けた第2 ステップ「宝グループ中期経営計画2016」の最終年度として、 国内では収益力の向上に注力するとともに、海外事業の拡大・ 伸長とバイオ事業の成長加速などにより「環境変化に強い、 バランスのとれた事業構造」への変革を目指した取り組みを 推進しました。

 当期の宝ホールディングスの連結売上高は2,341億93百 万円(前期比3.9%増)と、6期連続で過去最高を更新しました。 連結営業利益は前期比18億70百万円増益の135億51百万円 (同16.0%増)、連結経常利益は143億44百万円(同11.7% 増)となり、連結会計制度導入以降の最高益を更新しました。 また、親会社株主に帰属する当期純利益も84億80百万円 (同20.2%増)と前期比では2桁の増益となりました。  グループ別には、宝酒造グループは、焼酎は減収となりま したが、ソフトアルコール飲料が増収となり、また、海外日本 食材卸事業では、欧州各社の売上の増加に加え、新たにポルト ガルのケタフーズ社と米国のミューチャルトレーディング社を

グループに加えたことで売上が大幅に拡大し、宝酒造グループ 全体は増収かつ増益となりました。

 タカラバイオグループは、為替が円高となったことにより 前年対比では減収(前期比98.8%)となりましたが、売上高 原価率の低下などから、営業利益は前期比20.1%増の増益 となりました。

当期(2017年3月期)の業績について

2017年3月期連結業績の増減要因

 2011年3月期に策定した長期経営ビジョン「宝グループ・ ビジョン2020」において、当社グループは「環境変化に強いバ ランスのとれた事業構造を確立していく」ことを目標に掲げて います。その実現のため、「宝グループ中期経営計画2016」(以 下、「本中計」)の3年間は、非常に重要な位置付けにありました。  本中計の定量目標としては、「売上高2,300億円以上」 「営業利益120億円以上」「海外売上高比率16%以上」の

3つを掲げ、取り組みを進めてきましたが、当期においてこれ らの定量目標をすべて達成するとともに、定性面においても、 本中計で掲げた4つの重点戦略を中心に、一定の成果を得る ことができました。宝酒造グループでは、戦略商品である 松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒 の育成を着実に進 めたほか、市場の変化に迅速かつ柔軟に対応できる新商品 開発体制を整備しました。また海外日本食材卸事業におい ては、欧州市場での事業拡大だけでなく、米国やオセアニア 地域への進出も果たしました。タカラバイオグループでは、 滋賀県草津市に設置した遺伝子・細胞プロセッシングセン

ターやバイオメディカルセンターなどを活用してCDMO事業 を着実に成長させるとともに、遺伝子医療事業では、腫瘍溶 解性ウイルスHF10の日本国内における開発および販売に 関する独占的ライセンス契約を大塚製薬株式会社と締結する など、大きな進展がありました。これらを総合すると、長期経営 ビジョンの実現に向けて大きく前進できた3年間であったと 評価しています。

 一方、積み残した課題としては、国内事業の収益力の向上や、 松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒 のさらなる育成の ほか、環境変化に強い事業構造を確立していくためには、 海外売上高比率についてもさらに高めていく必要があると 考えています。

「中期経営計画2016」について

売上高 前期比

+8,829

百万円

営業利益 前期比

+1,870

百万円

2016年3月期

実績 グループ宝酒造 タカラバイオグループ その他 2017年3月期実績

+9,146

-353 -99

+135

225,364

234,193

ヘルスケア 2016年3月期実績 グループ宝酒造 タカラバイオグループ ヘルスケア宝 その他 2017年3月期実績

(百万円) (百万円)

+1,345

+535 -51 +41

11,680

13,551

234,193

百万円

13,551

百万円

「宝グループ・ビジョン2020」の達成に向け、

新たな3カ年の

「宝グループ中期経営計画2019」

スタートさせました。

連結売上高は6期連続で

過去最高を更新しました。

定量目標をすべて達成するとともに、

定性面でも多くの収穫がありました。

連結売上高 連結営業利益

※ 2017年3月期の事業セグメントで記載しています。

(2)

 2011年3月期に策定した長期経営ビジョン「宝グループ・ ビジョン2020」において、当社グループは「環境変化に強いバ ランスのとれた事業構造を確立していく」ことを目標に掲げて います。その実現のため、「宝グループ中期経営計画2016」(以 下、「本中計」)の3年間は、非常に重要な位置付けにありました。  本中計の定量目標としては、「売上高2,300億円以上」 「営業利益120億円以上」「海外売上高比率16%以上」の

3つを掲げ、取り組みを進めてきましたが、当期においてこれ らの定量目標をすべて達成するとともに、定性面においても、 本中計で掲げた4つの重点戦略を中心に、一定の成果を得る ことができました。宝酒造グループでは、戦略商品である 松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒 の育成を着実に進 めたほか、市場の変化に迅速かつ柔軟に対応できる新商品 開発体制を整備しました。また海外日本食材卸事業におい ては、欧州市場での事業拡大だけでなく、米国やオセアニア 地域への進出も果たしました。タカラバイオグループでは、 滋賀県草津市に設置した遺伝子・細胞プロセッシングセン

ターやバイオメディカルセンターなどを活用してCDMO事業 を着実に成長させるとともに、遺伝子医療事業では、腫瘍溶 解性ウイルスHF10の日本国内における開発および販売に 関する独占的ライセンス契約を大塚製薬株式会社と締結する など、大きな進展がありました。これらを総合すると、長期経営 ビジョンの実現に向けて大きく前進できた3年間であったと 評価しています。

 一方、積み残した課題としては、国内事業の収益力の向上や、 松竹梅白壁蔵「澪」スパークリング清酒 のさらなる育成の ほか、環境変化に強い事業構造を確立していくためには、 海外売上高比率についてもさらに高めていく必要があると 考えています。

 次期も日本や欧州、米国では緩やかな景気回復基調が続 くと見られるものの、米国新政権の政策の行方や、英国の EU離脱に向けた動向、中国をはじめとする新興国の景気減 速の影響など、世界経済全体では今後もさらに先行き不透 明な状況が続くことが予想されます。

 このような環境の中、当社グループは次期より2019年度 (2020年3月期)を最終年度とする3カ年の中期経営計画 「宝グループ中期経営計画2019」(以下、「新中計」)を推進し

ていきます。

 新中計の基本方針には「海外売上高比率をさらに高めると

ともに、国内外で抜け・モレのない商品と競争優位性をもった 商品を多数もつことで、他社に勝てる分野を数多く築き上げ、 どんな環境変化が起ころうとも収益を大きく伸長させること ができるバランスのとれた事業基盤を確立する」ことを掲げま した。定量目標は2020年3月期宝グループ連結で売上高 2,900億円以上、営業利益155億円以上、海外売上高比率 33%以上とし、「宝グループ・ビジョン2020」のガイドライン であった連結営業利益150億円を1年前倒しで達成する ことを目指します(新中計の詳細は5、6ページをご参照く ださい)。

 宝酒造では、清酒を中心に各カテゴリーの売上高を拡大 するとともに、利益率を向上させ、国内の酒類・調味料市場に おける 和酒No.1メーカー としての確固たるポジションを 確立していきます。海外酒類事業および海外日本食材卸事業 を担う宝酒造インターナショナルグループでは、海外におけ る日本食材卸網の拡充により事業規模を飛躍的に拡大する とともに、事業基盤の整備を進め、世界の和酒・和食市場で のリーディングカンパニーに向け地歩を固めていきます。 タカラバイオグループは「バイオ産業支援」「遺伝子医療」 「医食品バイオ」の3つの事業部門における戦略推進と、それ

らを支える経営基盤の強化に引き続き努め、グローバル企業 かつ再生医療等製品企業としてのプレゼンスを向上させる ことで、飛躍的な成長を目指します。

 これらの取り組みにより、新中計初年度となる次期の業績 見通しは、連結売上高2,680億円(前期比114.4%)、連結営 業利益140億円(前期比103.3%)、連結経常利益144億円 (前期比100.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益85億 円(前期比100.2%)を計画しています。

「中期経営計画2019」と

次期(2018年3月期)の業績見通し

新たな中期経営計画を推進し、

さらなる成長を目指します。

2018年3月期の業績見通し

連結売上高 連結営業利益

中期経営計画 2019 定量目標

290,000

百万円以上

2015年 2016年 2017年 2018年

(計画) (目標)2020年

(百万円)

10.0

12.0※

14.0

13.0

(百万円)

268,000

百万円

14,000

百万円 海外売上高比率

30.5

% みなし配当性向 配当金

株主・投資家の皆様へ

株主還元の状況

(%) (円)

円 %

 株主の皆様への利益還元については、連結営業利益の 水準に応じて増配する方針とし、配当総額の税引後営業利益 に対する比率を「みなし配当性向※」として、30%を目安に配当

を実施しています。資本効率の向上に資する自己株式取得 についても、状況に応じて機動的に実施する方針です。当期 の株主配当については、前期の創立90周年記念配当1円を 含む12円から1円増配し、年間13円で実施させていただき ました。次期はさらに1円増配し、1株につき14円の普通配当 を予定しています。

 当社グループは2017年7月3日付で、宝酒造株式会社の 海外事業を分社し、新たに宝酒造インターナショナル株式会社 を設立しました。この事業再編により、海外酒類子会社、 海外日本食材卸子会社を含む宝酒造インターナショナル グループは、世界での日本食市場が急速な拡大を見せている 中で、国内とは異なる事業環境に対応したより迅速かつ的確な 意思決定を行い、グローバル拠点を含めた事業基盤の整備・ 強化を図り、海外事業の成長をさらに加速させていきます。 また、新中計のスタートに合わせ、次期より事業セグメント を「宝酒造(国内事業)」「宝酒造インターナショナルグループ (海外事業)」「タカラバイオグループ(バイオ事業)」の3セグ メントに変更します。これにより、当社グループの事業活動 の状況は外部からも内部からもより見えやすくなり、新中計 における戦略の推進にも各事業会社がより明確な責任を

もって取り組めるマネジメント体制となりました。なお、新 体制のもと、私、柿本敏男は2013年3月期から5年間務めた 宝酒造株式会社の代表取締役を退き、当社(宝ホールディン グス株式会社)の代表取締役として、グループ経営全体の 調整・統括に専念することにしました。

 「宝グループ・ビジョン2020」を達成し、さらにその先の 新たなステージに向かって飛躍するために、これからの3年間、 当社グループは各事業分野の成長戦略を着実に推進して まいります。株主・投資家の皆様には、引き続き当社グループ への温かいご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し 上げます。

2017年8月

株主の皆様へ

「宝グループ・ビジョン2020」を達成し、

新たなステージに飛躍していきます。

宝ホールディングス株式会社 代表取締役社長

15,500

百万円以上

(%)

※ うち記念配当1円

※ みなし配当性向=配当総額/(連結営業利益 (1 ー法定実効税率))

33.0

%以上

28.0

13.0

28.0 28.0 22.2

22.2 28.328.3

17.8 17.8

20.5 20.5

30.5 30.5

33.0 33.0

219,490

219,490 225,364225,364

290,000 290,000

30.9

30.9 29.229.2 268,000

268,000

11,096 11,096

15,500 15,500

14,000 14,000

11,680 11,680

みなし配当性向 配当金 実績・計画

中期経営計画2019目標値 中期経営計画2019目標値実績・計画 中期経営計画2019目標値実績・計画

2015年 2016年 2017年 2018年

(計画) (目標)2020年 2015年 2016年 2017年 (計画)2018年 (目標)2020年 2015年 2016年 2017年 (計画)2018年

(3月期) (3月期) (3月期) (3月期)

中期経営計画 2019 定量目標

中期経営計画 2019 定量目標

234,193

13,551

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